営業一筋20年。多くの取引先と向き合ってきた中で、私が四柱推命に出会ったのは45歳のときでした。最初は半信半疑でしたが、今では商談の重要な判断材料の一つとして活用しています。
営業マンとして長年感じてきたのは、「タイミング」の重要性です。いくら良い商品があっても、相手のタイミングが合わなければ成約には至りません。四柱推命は、まさにこの「タイミング」を科学的に解析する手法だと気づいたのです。
四柱推命は約2000年前に中国で生まれた運命学で、生年月日と生まれた時刻という4つの要素から、人生の様々な側面を読み解いていきます。特に興味深いのは「陰陽五行説」という考え方です。すべてのものが「木・火・土・金・水」という5つの要素で構成されているという発想は、ビジネスの世界でも応用が利きます。
例えば、私の場合、重要な商談の日程を決める際に、この理論を参考にしています。相手の命式を見ることで、最適なタイミングを選べるようになりました。その結果、成約率が明らかに上がったのです。
四柱推命の4つの柱には、それぞれ異なる意味があります。年柱は生涯の運気を表し、月柱は社会での活動力を示します。日柱はその人自身の本質を表し、時柱は将来の可能性を示すのです。これらの要素を総合的に見ることで、より的確な営業戦略を立てることができます。
特に効果を実感しているのは、新規開拓の場面です。以前は「飛び込み」で済ませていた部分も、今では相手の運気を考慮して訪問時期を選ぶようになりました。その結果、アポイントの取得率が以前の1.5倍以上になったのです。
四柱推命協会の講座で学んだ四柱推命の知識は、日々の営業活動で大いに役立っています。特に、人との相性や時期の選定に関する理論は、ビジネスの現場で即実践できる内容でした。
また、部下の育成面でも四柱推命の知見は活きています。それぞれの命式を見ることで、個々の得意分野や伸ばすべき部分が明確になり、より効果的な指導が可能になりました。若手の中には最初は懐疑的な反応を示す者もいましたが、実際の成果を見せることで、徐々に理解を示すようになっています。
興味深いのは、四柱推命が単なる運勢占いではないという点です。むしろ、ビジネスチャンスを最大限に活かすためのツールとして活用できます。例えば、新規事業の立ち上げ時期や、重要な契約の締結タイミングなど、経営判断の参考にもなります。
私の経験では、特に大型案件の商談で効果を発揮します。数億円規模の案件となると、契約までの期間も長くなりがちです。そんな時、相手の運気の流れを理解していることで、最適なタイミングでの提案や交渉が可能になります。
もちろん、これはあくまでも参考程度の活用です。基本となるのは、商品知識や提案力、そして何より誠実な対応です。四柱推命はそれらを補完する、いわば「武器」の一つとして位置づけています。
最近では、若手営業マンの中にも四柱推命に興味を持つ者が増えてきました。「なぜあの人は常に大きな案件を取れるのか」という疑問の答えの一つが、ここにあるのかもしれません。
ビジネスの世界は日々変化していきますが、四柱推命の基本原理は変わりません。むしろ、不確実性が増す現代だからこそ、この古代からの智慧が新しい価値を持つのではないでしょうか。
私自身、これからも四柱推命の研究を続け、さらなる営業成績の向上を目指していきたいと考えています。そして、この知識を次世代の営業マンたちにも伝えていければと思っています。